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『明暗』 F6(410×318) 日本画

「龍」

中国の後漢(2世紀)の時代における
九似説から形成されたもの

頭はらくだ(寒暑の厳しい不毛困難に耐える)
角は鹿
(誇りを示し自らは他を襲わないが外敵は退ける強さ)
眼は兎(最後に描かれ油断のない心を表す)
また異説では鬼
耳は牛(他者の声を良く聞き広く世界に心を向ける)
うなじは蛇
腹は大蛇(困難な地形に負けずに動く)
或いはハマグリ更なる異説では蚕
鱗は鯉(困難な急流に挫折しない)
脚爪は鷹(把握力・幸福の珠を持つこともある)
掌は虎(仏敵を強く捉える力)

また四霊である麟鳳亀龍の一つ
麒麟は信義・鳳凰は平安・亀は吉凶を予知
そして変幻を表現

さらには四神の一つ
東に清流あり青龍が棲む
南に平野あり朱雀が棲む
西に大道あり白虎が棲む
北に丘陵あり玄武(蛇と亀の合体)が棲む

東洋において龍は
神にかかわる存在として位置づけられ
日本の龍は
お釈迦様の説法教化を助けるとされるもの
いずれにしても
それぞれの文化の中で独自の造形を生成
『乱』 SM(158×227) 日本画

銀座ギャラリー企画展出品.2002
乱とは正に乱れであり、嵐
これは平安を意図したもの
つまりプラトンにおける
「凡て生じるものはその反対のもより生成する」
に他ならない
大は小から小は大から
強きものは弱きものから
緩やかなるものは速きものから
悪しきものは善きものから
正しきものは不正なるものから・・・・・・
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一舟 ISSHU

日本画寺院天井画雲龍図絵師
古傳雲龍図一舟派主宰

古傳藝術表現に基づく雲龍図制作をとおして
象徴空間表現の伝承と可能性を探究


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